ブラジル代表のワールドカップメンバーを語る上で避けて通れないのが、ネイマールの代表復帰をめぐる騒動だ。カタール大会の準々決勝クロアチア戦で敗退後、ネイマールは一度代表引退を示唆。その後、2026年10月の南米予選ウルグアイ戦で左膝前十字靭帯を断裂し、長期離脱を強いられた。現地紙『ランス』の特番インタビューで本人が語った「もう代表のために命を懸ける覚悟はないかもしれない」という発言は、ブラジル国内で大きな波紋を呼んだ。
しかし2026年に入り、所属するサウジアラビアのアル・ヒラルで復帰を果たすと、CBF内部からも「ネイマールはチームに必要だ」という声が再燃。2026年3月の強化試合では約1年5カ月ぶりに代表へ招集され、途中出場ながらアシストを記録した。この復帰の背景には、監督の「ベテランと若手の融合」という選考基準の変化がある。カタール大会ではネイマールへの依存度が高すぎたことが敗因とされたが、今回は「先発ではなく、試合を決める切り札」としての役割が期待されている。現地メディアによると、監督は非公開のミーティングで「ネイマールは先発の保証はない。だが、彼の経験と技術はベンチにいるだけで相手に圧を与える」と選手団に伝えたという。
一方で、今回のサプライズ選出として名前が挙がっているのが、21歳のMFジョアン・ゴメス(ウォルバーハンプトン)と、19歳のFWサヴィオ(マンチェスター・シティ)だ。特にサヴィオは、ブラジル国内リーグから欧州へ渡ってわずか2年で急成長。南米予選では3試合連続ゴールに関与し、「ネイマールの後継者」と呼ばれるまでになった。報道各社・関係者の証言によると、監督はサヴィオについて「ボールを持った時の判断力と、守備への切り替えの速さが現時点でチーム随一」と高く評価しており、本大会のスタメン起用も十分にあり得るという。