交番に住んでる警察官がいる?洗濯物の謎と駐在所との決定的な違い

交番に住んでる警察官がいる?洗濯物の謎と駐在所との決定的な違い

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「交番に住んでいる」と誤解されるもう一つの、そして最大の原因が交番と駐在所の違いを把握していない点にあります。どちらも街の治安を守る最前線ですが、その運用思想と建物の構造は根本から異なります。

全国の警察施設を見渡すと、都市部を中心に展開するのが「交番(KOBAN)」であり、主に農山村や離島、ベッドタウンの郊外に配置されるのが「駐在所(RESIDENTIAL POLICE BOX)」です。警察庁の公式データによれば、全国約1万2000カ所の地域警察拠点のうち、交番と駐在所の比率はおおむね拮抗しています。都市部生活者には馴染みが薄いものの、地方では警察施設といえば駐在所を指すことも珍しくありません。

両者の決定的な差異を把握するために、交番と駐在所の見分け方も含めて下表に整理しました。

比較項目交番(KOBAN)駐在所(RESIDENTIAL BOX)専門記者による分析居住実態完全な非居住(交代制オフィス)公私一体の住み込み(官舎併設)「住んでいる」の正体は100%駐在所側にある勤務体制3交替制または4交替制(複数名)原則1名の警察官が常駐(実質24時間)交番はシフト勤務、駐在所は地域常駐の思想家族の同居不可(部外者の立ち入り厳禁)原則として家族同居が前提家庭生活が地域住民との信頼形成に直結する外観・サイン鉄筋コンクリート造、事務的な窓口2階建て住宅風、玄関横に執務室外から洗濯竿や自家用車が見えるのは駐在所設置エリア駅前、繁華街、都市中心部郡部、農村地域、山間部、郊外住宅地警察署から遠い空白地域を埋めるセーフティネット

表を見れば明らかなように、外観から生活臭がにじみ出ており、ベランダに私服の洗濯物が堂々と干され、時には子どもの自転車が置かれている施設は、交番ではなく駐在所です。地域の人々が長年親しみを込めて「お巡りさんの家」と呼んできた建物こそが、住居一体型の治安拠点なのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。