一度聞いたら頭から離れない「ブラジルの人聞こえますか」というフレーズ。このネタが世に出た原点は、サバンナが若手時代に出演していた関西のお笑いライブ劇場にあります。ネタ作りにストイックだった相方の高橋茂雄に対し、八木真澄は天性の勘と突発的なひらめきで舞台上に予測不能な空気を作り出す天才肌でした。
ある日、舞台上で「何か面白いアクションを見せろ」という流れになった際、八木がとっさにしゃがみ込み、地面に向かって叫んだのが始まりです。「地球の丸さを利用して真裏に声を届ける」という、小学生男子の放課後のような無邪気な発想が観客の爆笑を誘いました。複雑な伏線回収や言葉遊びが主流となるお笑い界において、一切の文脈を必要とせず、「地面に向かって叫ぶだけ」で成立する圧倒的な原始性こそが、このギャグの最大の強みでした。
その後、全国ネットのバラエティ番組『爆笑レッドカーペット』や『アメトーーク!』などで繰り返し披露され、子どもから大人までが真似をする国民的ギャグへと昇華。言葉の壁を越えたシンプルさは、海外ロケなどでも現地の人々を笑顔にするキラーコンテンツとして威力を発揮し続けました。