仏壇じまいに伴う総支出は、寺院への謝礼だけでは完結しない。閉眼供養から本体の運搬・解体処分までを含めた全体設計を把握することが、不当な出費を防ぐ防波堤となる。
全体費用の目安は、合計で4万円から10万円前後が適正レンジだ。内訳は大きく3つに分かれる。
第1に、僧侶へのお布施(読経料および御車代)で1.5万円〜5万円。第2に、仏壇本体の解体・運搬・廃棄にかかる専門業者の作業料で2万円〜7万円。この金額は仏壇の高さや横幅、搬出経路(階段の有無など)によって変動する。第3に、本尊や位牌、過去帳のお焚き上げ供養料として1柱あたり5,000円〜1万円程度が加算される。
失敗を避けるための基本ステップは以下の通りだ。
1. 家族・親族間での合意形成
2. 菩提寺への事前相談と日程調整
3. 専門業者への相見積もりと引き取り日の決定
4. 閉眼供養の執行とお布施の授受
5. 仏壇内部(隠し引き出し等)の貴重品・遺品最終確認
6. 業者による本体搬出とお焚き上げの手配
事前確認を怠り、引き出しの奥に眠っていた権利証や貴金属を仏壇ごと処分してしまう事故は現場で頻発している。搬出前のセルフチェックは徹底したい。