2023年の初回放送時、日本中を巻き込む社会現象となった本作。豪華なキャスト陣やスケールの大きい海外ロケが話題を集める一方で、作品の緻密なリアリティを支えていたのは、間違いなく実力派バイプレイヤーたちの卓越した演技だった。
宮下今日子が画面に登場するだけで、その場の緊張感が一層跳ね上がる。台詞の量以上に、眼光や僅かな身振り手振りでキャラクターのバックボーンを感じさせる佇まいは、数々の名シーンにおいて重要なスパイスとなった。何が起こるかわからないサスペンスの渦中で、彼女が放つ独特の「静なる迫力」は、作品に深みを与える大きな原動力となったのである。