劇中で描かれたフガン&ムガンの能力と強さは、それまでの通常戦闘の常識を根底から覆す異次元のものでした。戦闘シーンの設計において、オレンジの制作陣は全編フル3DCGならではの超高速カメラワークを駆使し、目にも留まらぬ立体交差バトルを構築しました。
弟格であるムガンの真骨頂は、青白い立方体の光条を空間に走らせる「空間跳躍(テレポート)能力」です。物理的な障害物や射線を完全に無視し、任意の座標へと一瞬で自らの身体や攻撃を転移させます。弾丸の軌道をねじ曲げ、ウルフウッドの重機関銃「パニッシャー」の斉射すら空間の裂け目に飲み込ませて無力化する防御・回避性能は、初見での突破をほぼ不可能にしていました。
一方、巨躯を誇る兄格のフガンは、その空間跳躍と連動して超質量の巨大ブレードや衝撃波を叩き込む「物理的破壊の執行役」を担います。ムガンが空間を繋ぎ、その裂け目からフガンの不可避な一撃が奇襲として襲いかかる連携は、ヴァッシュをして防戦一方に追い込むほどの凶悪さを誇りました。個々の戦闘力もさることながら、二人が阿吽の呼吸で互いの死角を埋め尽くす戦術的完成度こそが、彼らを最強の刺客たらしめた真因です。