ネットの掲示板やSNSで定期的に浮上するのが、「回転寿司のつぶ貝寿司は、安価なアカニシ貝による代用・偽装ではないか」という疑惑です。食品表示法や外食トレーサビリティが厳格化した現在、この噂の真相はどうなっているのでしょうか。
調査の結果、この噂は「混同と誤解」から生じた都市伝説であることが判明しました。アカニシ貝(アカニシ)はアクキガイ科に属する大型の巻貝で、肉質がしっかりしており、かつて居酒屋の小鉢や一部の加工品で「サザエの代用」として重宝された歴史があります。しかし、アカニシ貝は特有の赤みを帯びた色味と火を通したときの弾力がサザエに酷似しているものの、つぶ貝特有の半透明な乳白色や繊維質なコリコリ感とは質感が全く異なります。
業界の開示資料や取材によると、大手回転寿司チェーン各社は偽装どころか、徹底した産地管理のもとで本物のエゾバイ科原料を調達しています。
- スシロー つぶ貝 産地:スシローを展開するFOOD & LIFE COMPANIESの原産地情報によれば、つぶ貝は主にロシアやカナダ、ノルウェーなどの冷涼な北方海域で水揚げされたエゾバイ類を採用。船上または現地工場で急速冷凍し、鮮度と安全性を厳格にキープしています。
- くら寿司 つぶ貝 評判:無添蔵などを手掛けるくら寿司でも、つぶ貝は定番の人気メニューです。SNSやレビューサイトでは「水っぽさがなく、しっかりとした弾力と歯切れの良さがある」「一皿100円台(地域・店舗別価格)の皿とは思えないクオリティ」と高い評価を獲得しています。
大手チェーンが提供する握りのつぶ貝は正真正銘のツブ類(白つぶ)であり、アカニシ貝を代用して「つぶ貝」と偽るような運用は行われていません。アカニシ貝が使われる場合は、明確に「アカニシ」や「スライスタコ・貝軍艦」などの別名義で表記されるのが通例です。