大手芸能プロダクションで長年マネジメントを担当してきた関係者は、深夜に行われる公式アカウント消去の舞台裏について次のように証言します。
「ファンの方々から『なぜ一言も言わずにアカウントを消すのか、冷酷すぎる』とお叱りを受けるのは百も承知です。しかし、タレントが独立や移籍をする際、肖像権や過去のタイアップ広告の契約期間が1日でも残っていると、アカウントを残しておくだけで数千万円単位の違約金が発生するリスクがある。法務部からは『退所日の24時ジャストに痕跡を抹消しろ』と厳命されます。送別の言葉を投稿することすら、権利処理上の都合で許されないのがプロの世界の厳しさです」(芸能関係者)
また、過去に突如としてアカウントを削除した人気配信者は、復帰後の単独インタビューでその瞬間の心理的逼迫を「呼吸ができなくなるほどのパニックだった」と回想しています。「何千件という罵詈雑言の通知が画面を埋め尽くし、自宅の場所を特定しようとする書き込みを見たとき、自分という存在がネットの海に晒され続ける恐怖に耐えられなくなった。マネージャーに相談する余裕もなく、震える手で設定画面を開き、削除ボタンを連打した」と語るように、個人の尊厳を守る最後の防壁として「自死ならぬアカウント自死」を選ぶケースが後を絶ちません。