サッカーゲームの減少は単一タイトルの失敗だけではなく、ゲームセンターを取り巻くビジネスモデルとユーザー環境の根本的な変化が深く関係しています。
第一の要因は、スマートフォン向けサッカーゲームの劇的な進化です。『eFootball(旧ウイニングイレブン)』や『EA SPORTS FC Mobile』『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』などが普及し、手元の端末でいつでも美麗な試合や選手育成、ガチャによるコレクションが楽しめるようになりました。わざわざゲーセンへ足を運び、数百円を投入してカードを引く必然性が薄れてしまったのです。
第二の要因は、店舗側の収益構造(インカム効率)の悪化です。通信対戦型の大型筐体は、高額な本体リース代、月々のネットワーク接続料、カードの専用ロール紙代などの固定費が重くのしかかります。1プレイ100〜300円の単価では採算ラインの維持が厳しくなっていきました。
第三の要因は、ゲームセンター自体のフロア構成の変化です。現在の主要アミューズメント施設は、ライト層やインバウンド需要を確実に取り込めるクレーンゲーム(プライズ機)をフロアの7〜8割に配置するビジネスモデルへと完全にシフトしています。設置スペースを広く取るビデオゲームやスポーツゲームは、真っ先に縮小の対象となりました。