ペネロペの魅力を語るうえで欠かせないのが、世界的巨匠ペドロ・アルモドバル監督との揺るぎない絆です。その黄金コンビの頂点とも言える名作が、2006年の『ボルベール〈帰郷〉』でした。
労働者階級の逞しい母親ライムンダを演じたペネロペは、胸元を強調したグラマラスな衣装に身を包み、生命力あふれる女性像を熱演。カンヌ国際映画祭での女優賞受賞をはじめ、スペイン人女優として初となるアカデミー主演女優賞ノミネートという快挙を成し遂げました。アルモドバル監督が引き出したのは、単なる視覚的な美しさにとどまらない「泥臭くも神々しい女性の強さ」であり、彼女が世界のトップ女優へと完全に昇華した瞬間でした。