船内に一歩足を踏み入れた瞬間に体感する空気感は、両社で明確に異なります。利用者の満足度を左右する客室グレードや付帯設備の詳細を掘り下げます。
津軽海峡フェリー:ホテルの寛ぎを提供する「ブルードルフィン」の客室
津軽海峡フェリーのフラッグシップである「ブルードルフィン」をはじめとする大型船群は、もはや単なる交通手段の枠を超えています。最上位クラスの「スイート」や「コンフォート」には専用ベッド、液晶テレビ、専用アメニティが完備されており、優雅なプライベート空間が確保されています。
さらに注目すべきはペットツーリズムへの配慮です。同社が導入しているペット同伴部屋(プライベートドッグルーム)では、航海中もケージから出して家族同様に過ごすことが可能で、甲板には外の風を感じられるドッグバルコニーまで併設されています。船内にはシャワールームだけでなく広々とした展望浴室を備えた船もあり、ファミリーやシニア層から絶大な支持を集めています。
青函フェリー:機能美を突き詰めた「はやぶさ」シリーズとシャワー室設備
一方、「安かろう悪かろう」というイメージを持たれがちだった青函フェリーですが、近年就航した新造船「はやぶさ」「はやぶさII」「はやぶさIII」の投入によって船内環境は一変しました。船内は完全バリアフリー化され、清潔な2等カーペット席に加え、小グループやビジネス利用に最適な個室(ステートルーム)が用意されています。
特筆すべきは青函フェリーのシャワー室設備です。24時間無料で利用できる個別シャワールームや清潔なパウダールームが完備されており、夜通し走ってきたトラックドライバーや長距離ツーリングのライダーから「シンプルだが手入れが行き届いており、仮眠前に汗を流すには必要十分」と高く評価されています。売店は最小限の自動販売機コーナーのみですが、無料Wi-Fiや電源コンセントが各所に設置されており、実用性重視のユーザーには無駄のない快適性が提供されています。