これまでの地下ナビは、施設側に大量のビーコン(電波発信器)を設置する必要があった。しかし、これには膨大な設置コストとメンテナンスの手間がかかる。この問題を解決したのが、端末側のセンサーをフル活用する「歩行者デッドレコニング(PDR)」と、地磁気の乱れをパターン認識する技術の融合だ。
スマートフォンに内蔵された加速度センサーとジャイロセンサーが、歩き出した一歩の歩幅や向きを正確に検出する。さらに、建物ごとに異なる固有の微弱な磁気パターンをデータベースと照合することで、ビーコンが一切ない場所でも、誤差わずか数十センチメートルという驚異的な精度で現在地を特定できるようになった。