ネット上では長年、「東ブクロが和田の元妻を一方的に寝取った」という構図のみが強調されがちですが、報道資料や関係者の証言を丹念に洗い直すと、より深刻な実態が浮かび上がってきます。
世間であまり知られていない第一の盲点は、鬼ヶ島和田元嫁の不貞相手が東ブクロ単独にとどまらなかったという疑惑です。騒動発覚当時、妻の通信機器のフォレンジック(履歴解析)に近い調査が行われた結果、東ブクロ以外にも複数の業界関係者、構成作家、さらには別の若手芸人の名前がリストとして浮上していたことが一部週刊誌や特番内で示唆されていました。東ブクロはある意味で「最も知名度が高かったために矢面に立たされた存在」であり、根底には元妻側の極めて奔放な異性交遊の病理が横たわっていたのです。
第二の誤解は、「この騒動によって鬼ヶ島が空中分解した」という言説です。実際には全くの逆でした。リーダーの鬼ヶ島おおかわらと鬼ヶ島アイアム野田は、失意のどん底にあった和田を責めることなく、生活面とメンタル面を徹底的にサポートし続けました。野田は和田を自宅に泊まらせて酒を酌み交わし、おおかわらは和田の自虐を活かした新しいコントのプロットを書き起こしました。
トリオは解散を選ぶことなく、痛みを共有しながらライブシーンで泥臭く活動を継続。仲間の裏切りによって家庭を奪われた和田を救ったのは、他ならぬ同じトリオのメンバーの絆だったという事実は、この騒動における唯一の救いと言えます。