専門家が口を揃えて指摘するのが、「静かな溺水(Silent Drowning)」の恐怖だ。特に子どもや泳ぎに不慣れな人の場合、パニックに陥ると気管に水が入り、声帯が痙攣して声を出せなくなる。手を振る余裕すらなく、ただ直立した状態で上下に水面を漂った末に静かに沈んでいく。
さらに、近年増設されているインフィニティプールや複雑な曲線を多用したデザインプール、流れるプールなどは、意匠性に優れる一方で監視の目を難しくする側面がある。吸水口の安全カバーの劣化や、水深の急激な変化など、物理的な構造リスクも改めて検証の対象となっている。