文部省が昭和16年(1941年)に発行した『ウタノホン 上』に初めて掲載された童謡『たなばたさま』は、現在でも音楽の教科書に採用され続けています。まずは、1番および知られざる2番を含めた歌詞の全貌を確認しておきましょう。
【たなばたさま 歌詞 全文】
作詞:権藤はなよ / 補作:林柳波 / 作曲:下総皖一
<1番>
ささの葉 さらさら
のきばに ゆれる
お星さま きらきら
きんぎん 砂子(すなご)
<2番>
五色(ごしき)の たんざく
わたしが かいた
お星さま きらきら
空から 見てる
1番では「地上から見上げる星空の美しさと笹の葉の涼やかな情景」を描き、2番では「願いを込めて自ら短冊を飾る子どもの主体的な視点と、それを見守る星の温もり」を対比させています。わずか数行の短いフレーズの中に、日本特有の情緒と情景が見事に凝縮されています。