名門の破綻劇からわずか数か月後、和菓子界を驚かせる救世主が現れます。それが、同じく明治・大正期から東京の高級ギフト市場を牽引してきた「銀座千疋屋(パティスリー銀座千疋屋)」でした。2018年11月、花園万頭の商標権、製造設備、新宿本店の営業権などを引き継ぐ形で新会社「株式会社花園万頭」が設立され、銀座千疋屋の完全子会社として再出発を切ることが正式発表されたのです。
この花園万頭 復活 経緯において、銀座千疋屋側が最優先したのは「職人の技術と伝統レシピの完全保全」でした。破産管財人のもとで散逸しかけていた熟練職人を再雇用し、1953年(昭和28年)の発売以来多くの文化人に愛された元祖濡れ甘納豆「ぬれ甘なつ」の製造ラインを最優先で整備。事業譲渡からわずか1か月後の2018年12月には、百貨店や通販でのテスト販売を皮切りにスピード復活を果たしました。
単なる資本注入にとどまらず、銀座千疋屋が培ってきた厳格な品質管理基準と、フルーツ加工技術、さらに強固な流通ネットワークが惜しみなく投入されました。花園万頭 銀座千疋屋という異色のタッグは、単なる救済にとどまらず、「老舗和菓子×最高峰フルーツ」という唯一無二のブランドシナジーを生み出す起爆剤となったのです。