日本の青果市場やスーパーで流通するオレンジは、大きく分けて「ネーブルオレンジ」と「バレンシアオレンジ」の2系統が主流です。両者の特性を把握せずに同じ方法でカットすると、果汁が溢れ出たり酸味が際立ちすぎたりして、本来のポテンシャルを損なう原因になります。
ネーブルオレンジ食べ方のポイントは、「生食(そのまま食べる)」に特化させる点にあります。果頂部に「へそ(Navel)」と呼ばれる小さなくぼみがあるのが特徴で、種がほとんどなく、糖度が12度から14度前後と高い数値を誇ります。ネーブルオレンジは果汁を搾って空気に触れさせると、特有の配糖体成分によって徐々に苦味が生じる性質があるため、ジュースではなくカットしてそのまま口に運ぶ食べ方が最適です。
一方、初夏から夏場にかけて旬を迎えるバレンシアオレンジ食べ方は、果汁の多さと爽やかな酸味を生かしたスタイルが適しています。加熱や搾汁をしても苦味が出にくく、すっきりとした甘酸っぱさがあるため、生搾りジュースやサングリア、サラダのトッピングに抜群の相性を発揮します。