太陽公園は、谷を挟んで「石のエリア」と「城のエリア」という性格の異なる2つの広大なエリアで構成されています。初めて訪れる旅行者が所要時間や動線を見誤らないよう、2026年現在の主要諸元を以下の比較表に整理しました。
白鳥城の見どころとトリックアート美術館の没入体験
2009年に開園した「城のエリア」の象徴が、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を忠実に再現した白鳥城(はくちょうじょう)です。麓のウェルカムハウスから山頂の城門までは、ガラス張りのモノレール(スロープカー)が定時運行しており、緑の木々を眼下に眺めながら約3分間の空中散歩を楽しめます。
城の内部は、外観のクラシカルな重厚さとは対照的に、遊び心あふれる体験型エンターテインメント空間となっています。7階建ての城内各フロアに配置されたトリックアート美術館は西日本最大級の展示面積を誇り、目の錯覚を利用した立体絵画やユーモラスなフォトスポットが数十箇所にわたって展開されています。スマートフォンを構えながら友人とポーズを合わせて撮影に熱中すると、城内だけで1時間半以上があっという間に過ぎ去る充実度です。
石のエリアの圧倒的質量|兵馬俑坑と万里の長城が放つ威圧感
一方、道路を隔てて広がる「石のエリア」は、足を踏み入れた瞬間に異国の遺跡群へ迷い込んだかのような錯覚を覚えます。凱旋門をくぐり、モアイ像が並ぶ小径を抜けた先に現れるのが、この公園の真骨頂である兵馬俑坑です。体育館ほどの広さを持つ巨大な覆屋の中に、整然と並ぶ約1,000体の兵士や馬の像。一体一体異なる顔の輪郭や鎧のひだ、結い上げられた髪の毛の質感まで忠実に再現されており、薄暗い堂内に立ち込める土と石の冷たい空気感は、本場中国・西安の遺跡さながらの迫真性を帯びています。
さらに奥へと進むと、山の尾根に沿って延々と続く万里の長城が現れます。全長約2kmに及ぶ石組みの歩道を歩き進めば、実物大のピラミッドやスフィンクス、巨大な磨崖仏が突如として木々の合間から姿を現し、シュールレアリスム絵画の中を徒歩で踏破しているかのような奇妙な高揚感を味わえます。