日本高血圧学会のガイドラインにおいて、収縮期血圧(上の血圧)が180mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が120mmHg以上は「第III度高血圧」に分類され、200mmHgを超える状態は高血圧緊急症(Hypertensive Emergency)の危険ゾーンに入ります。
この数値の恐ろしさは、「自覚症状が極めて乏しいまま血管が破壊される」という点にあります。高血圧は別名「サイレントキラー(静かなる殺人者)」と呼ばれますが、血圧が200を超えていても、頭痛や肩こり、めまいを「単なる疲労」と思い込んで放置してしまう人が少なくありません。
血管内部では常に限界を超えた圧力がかかり続けており、いつ脳の細い動脈が破れて脳出血を起こしても、あるいは動脈硬化で狭小化した血管が詰まって脳梗塞を発症してもおかしくない状態です。芸能人の緊急搬送ニュースの裏側には、こうした血管の破裂や閉塞が突発的に起きるリアルな恐怖が存在します。