モアイ像の体は地中にあった?発掘調査が明かす全身の謎と作られた目的

モアイ像の体は地中にあった?発掘調査が明かす全身の謎と作られた目的

モアイ像の体は地中にあった?発掘調査が明かす全身の謎と作られた目的の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

モアイ像に胴体があるという事実は、ネット上の画像拡散によって近年広く知られるようになりましたが、専門的な学術調査の歴史はさらに前へ遡ります。決定的な転換点となったのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の考古学者ジョー・アン・ヴァン・ティルバーグ博士が率いる「イースター島像プロジェクト(EISP: Easter Island Statue Project)」による本格的な発掘調査です。

調査チームが石切り場であるラノ・ララク火山の斜面に埋もれていたモアイ像の周囲を慎重に掘り進めたところ、地表に出ていた頭部の下から、直立した姿勢のまま保存された巨大な胴体が姿を現しました。露出した体には、明確に彫り込まれた長い腕、下腹部を覆うように置かれた手、突き出たへそ、さらには腰布(ふんどし状の装飾)のラインまで克明に残されていたのです。

学術記録によると、発掘された個体のうち最大のものは地下部分だけで約6メートル以上に達し、全身の総重量は数十トンに及びました。地中に長年埋まっていたことで、雨風や紫外線による風化を免れた石肌は驚くほど滑らかで、彫られた当時の細かなノミ跡まで鮮明に観察できる状態でした。世界中を驚かせたモアイ像全身画像は、長年信じられてきた「首だけの石像」という固定観念を完全に打ち砕く決定打となったのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。