免許更新の視力検査には、ドライバーが思い込みで失敗しやすい「落とし穴」が数多く存在します。現場の運用ルールと照らし合わせ、誤解を解いておきましょう。
誤解1:「充血除去目薬をさせば視力が上がる」
血管収縮剤入りの市販目薬は、一時的に充血を抑えて白目を綺麗に見せる効果はありますが、視力そのものを回復させる効果はありません。むしろ、点眼直後は角膜表面に液が溜まり、数分間視界がぼやけるリスクがあります。使用する場合は、「ビタミンB12やネオスチグミンメチル硫酸塩(ピント調節機能改善成分)」が配合された眼精疲労用目薬を、受検の20〜30分前に点眼するのがベストです。
誤解2:「免許更新は午前中一番に行くのが一番良い」
混雑を避けようと朝一番に向かう人が多いですが、起床直後の目は涙液の分泌が不安定で、ピント調節筋も完全に覚醒していません。視力検査に最も適している時間帯は、「起床から2時間以上が経過し、かつ午後の眼精疲労が蓄積する前の午前10時〜11時半頃」、または「昼食休憩で目を休めた後の14時前後」です。直前のスマートフォンの操作は厳禁です。
誤解3:「眼鏡等条件がつくとゴールド免許が剥奪される」
「眼鏡等をかけずに裸眼で受検し、条件をつけたくない」と無理をする人がいますが、免許証の「眼鏡等」の条件付加と免許の有効期限区分(優良・一般・初回)は一切関係ありません。眼鏡等がついたからといってゴールド免許がブルーに格下げされることはなく、単に安全運転のための条件規定に過ぎません。
なお、当日は「度数の合った眼鏡・コンタクトレンズ」を必ず持参してください。カラーコンタクト(サークルレンズ含む)は瞳孔の動きや虹彩の確認に支障が出るため、免許センターによっては外すよう指示される場合があります。視力矯正用レンズ以外の装飾系コンタクトは避けるのが無難です。