イエローキャブの歴史を語る上で欠かせないのが、創業者である野田義治元社長の類まれなプロデュース能力です。それまで男性向け雑誌のグラビアといえば水着モデルの立ち位置に過ぎませんでしたが、野田氏は豊かなバストを誇る女性たちを「明るく健康的なキャラクター」としてブランディングし、お茶の間の人気者へと押し上げました。
口火を切った細川ふみえやかとうれいこに続き、1990年代半ばから2000年代にかけて雛形あきこ、山田まりや、小池栄子、佐藤江梨子、MEGUMI、根本はるみといったスターが立て続けにブレイク。「イエローキャブ所属」という看板そのものが、バラエティ番組のキャスティングにおける絶対的なヒットの証となりました。
野田氏のマネジメント手法は、単に肌を露出させるのではなく、タレント一人ひとりに過酷なバラエティの現場で通用する「トーク力」と「度胸」を徹底的に叩き込む点にありました。ひな壇での瞬発力や体を張ったリアクションを武器に、彼女たちは男性ファンのみならず同性からの支持も集め、芸能界の勢力図を塗り替えたのです。