ここからは、実際に客席に座った観客の一次証言と東京建物Brillia HALL ネットの反応・口コミを統合し、フロアごとの東京建物Brillia HALL 座席の見え方を詳細にレポートします。
1階席:迫力の近さと「前の人の頭」問題の行方
1階席の前方(1列〜8列目付近)は、ミュージカル俳優の表情や息遣い、衣装の細部まで肉眼で堪能できる極上の臨場感を誇ります。舞台の床面が比較的高めに設定されているため、最前列付近では舞台奥のアクションを見上げる角度になりますが、没入感は抜群です。
一方で注意が必要なのは9列目以降の中後方エリアです。前後の段差の傾斜が緩速なスロープ形状となっているため、直前座席に頭の位置が高い観客が着席した場合、演者の立ち位置と頭が重なって舞台中央を隠してしまう「被り」が依然として生じることがあります。劇場ロビーでスタッフが貸出対応を行っている高反発クッション(座面嵩上げ用)を事前に確保することが自衛の第一歩です。
2階席:全体フォーメーションの美しさと視界の抜け
東京建物Brillia HALL 2階席の視界は、改修前と後で最も評価が好転したエリアの一つです。2階席は前方からしっかりとした傾斜角が設けられており、前の人の座高に視界を邪魔されにくく、ダンスの群舞やフォーメーションの立体感を隅々まで見渡せます。
改修前は「2階1列目は手すりでステージ手前が完全に消える」と批判されましたが、手すりの低背・細径化によって、背もたれに背中をしっかりと付けたままでも舞台中央がクリアに見渡せるようになりました。ただし左右のサイドバルコニー席(L・R列)は、舞台奥側の袖やスピーカーで左右いずれかの奥側エリアが見切れる角度が残るため注意が必要です。
3階席:最大の論点だった手すり・急勾配の注意点
かつて最も多くのクレームが寄せられた東京建物Brillia HALL 3階席の手すり問題。改修によって手すり構造がスリム化され、着席時の視覚的圧迫感は劇的に改善されました。
しかしながら、3階席特有の構造的特徴として「急勾配なすり鉢状の傾斜」と「舞台面を見下ろす角度の深さ」が挙げられます。高所恐怖症の方にとっては手すりが視界から目立たなくなった分、足元の高度感と恐怖が増大したと感じられるケースもあります。前のめりになって鑑賞すると後列の視界を塞ぐ重大なマナー違反となるため、背もたれに体を密着させ、足元を安定させて座留まる意識が必要です。