河本の長期離脱という危機において、相方である井上聡の存在は計り知れないほど大きかった。次長課長というお笑いコンビの看板を守るため、井上はピンでの活動を続けながら、相方が戻ってくる場所を温め続けた。吉本興業のバックアップもあり、焦らず治療に専専できる環境が整えられたことも幸いした。
「河本がいなければ次長課長ではない」。無口な井上が見せた強い絆と信頼関係が、病床の河本にどれほどの勇気を与えたかは言うまでもない。復帰のステージで二人が並び立ち、いつものテンポの良い掛け合いを披露した瞬間、劇場は温かい拍手に包まれた。コンビの絆が深まったからこそ実現した、感動的な復帰劇であった。