長年親しまれるフレーズゆえに、インターネット上では事実無根の噂や誤解も散見されます。代表的な誤謬とその真相を検証します。
1. 「じゃんけんそのものを志村けんが考案した」という誤解
若い世代を中心に一部で囁かれる言説ですが、これは明らかな誤認です。前述の通り、グー・チョキ・パーの三すくみ自体は明治時代に確立されており、志村さんが考案したのはあくまで「最初はグー」という助走の掛け声(前提動作)です。
2. 「最初はパー」という対抗勢力はどこから来たのか?
学校現場の遊びの中で「最初はパー、じゃんけんほい」とあえて変則的な掛け声を使う地域やグループが存在します。これは志村さんのフレーズが浸透した後に生まれたパロディ、あるいは「グーに勝つ手を出して意表を突く」という子ども特有の悪戯心から派生したバリエーションに過ぎません。公式なメディア発祥ではなく、標準化へのカウンターとして局所的に遊ばれた文化です。
3. 関西発祥説や落語界起源説の真相
上方落語や関西の伝統的な酒席ゲームが起源ではないかという説も定期的に浮上しますが、当時の演芸関係者や放送作家の証言に該当する事実は見当たりません。TBSの制作現場、そしてザ・ドリフターズの制作チームによる誕生の経緯と詳細まとめが、最も信憑性の高い一次情報として確立されています。