完成度の高いスタイルを1日中キープできるかどうかは、朝のわずか5分間のドライヤーワークにかかっている。メンズグルーミングにおいて、スタイリング剤の力だけに頼るのは悪手だ。髪全体の根元を濡らした後、後頭部から前方向に向かって温風を当て、全体のボリュームを均一に前に集める作業こそがシルエットの土台を築く。
トップのふんわり感を出す際は、温風を根元に当てた後、冷風に切り替えて3秒間キープする。熱が冷める瞬間に髪の形状が固定されるという物理的な特性を味方につけるのが、プロ直伝の鉄則だ。
スタイリング剤の選定は、求める質感によって明確に使い分けたい。ナチュラルな毛束感とエアリーな動きを求めるならマット系ハードワックス、パーマのリッジを際立たせたい場合は水分量の多いジェルワックスやムースが威力を発揮する。さらに、過度なセット感を嫌う昨今の空気感に合わせるなら、軽やかなヘアバームやヘアオイルを毛先中心になじませるだけで、色気のある自然なツヤと清潔感が手に入る。