石の教会 内村鑑三記念堂の最大の特色は、フランク・ロイド・ライトの愛弟子であるアメリカの建築家ケンドリック・ケロッグによって設計された点にあります。ケロッグが提唱した「オーガニック建築(有機的建築)」とは、人工物を自然環境に対立させるのではなく、その土地の地形や風土に同化させる設計思想です。
地上から空へと弧を描く巨大なアーチは、男性を象徴する「石」と女性を象徴する「ガラス」が互いを支え合うように交互に連なっています。東から差し込む朝の陽光、苔生す岩肌を伝い流れる清らかな水、そして堂内を満たす緑の息吹。これら自然の構成要素が計算し尽くされた角度で堂内へと取り込まれ、建物そのものが呼吸しているかのような圧倒的な生命力を生み出しています。