SNSやネット掲示板、Q&Aサイトをリサーチすると、「セブンイレブンで下ろしたのに330円も取られていた」「給与口座なのに手数料が引かれた理由がわからない」といった悲鳴に近い書き込みが日常的に投下されています。なぜこのような認識のギャップが繰り返されるのでしょうか。取材から見えてきたリアルな要因は3つあります。
1つ目は、「ネット銀行の感覚との混同」です。住信SBIネット銀行やソニー銀行、楽天銀行などのデジタルバンクでは、「セブン銀行ATMなら無条件で月〇回無料」というわかりやすい特典が前面に出ています。これらと併用しているユーザーが、みずほ銀行のキャッシュカードでも同様の感覚でカードを投入し、容赦なく手数料を徴収される事例が頻発しています。
2つ目は、「優遇判定タイミングのタイムラグ」です。みずほマイレージクラブの特典は、条件を達成した当日から即座に使えるわけではありません。原則として「前々月の利用実績に基づいて当月の優遇内容が決まる」という銀行特有の判定サイクルが存在します。就職や転職を機に給料振込口座に指定したばかりの会社員が、「今月から給与が振り込まれたから無料のはず」とセブンイレブンに駆け込み、まだ権利が付与されておらず手数料を引かれるという悲劇です。
3つ目は、「月間無料回数の超過」です。マイレージクラブで付与されるコンビニATMの無料枠は、多くの一般ユーザーにおいて「月1回〜2回」に留まります。月初に1回使ったことを忘れ、月後半に「まだ無料枠が残っている」と思い込んで引き出すケースです。ATM画面上には手数料の警告文が表示されるものの、急いでいる現代人は確認ボタンを無意識に連打してしまい、明細を見て初めて青ざめることになります。