東日本大震災のマグニチュードが突出して巨大化した背景には、複数の震源域がドミノ倒しのように次々と破壊される「連動型地震」の発生がありました。
太平洋プレートが北米プレートの下へと沈み込む日本海溝沿いにおいて、岩手県沖から茨城県沖に至る南北約500km、東西約200kmという広大な断層面が一気にずれ動きました。破壊は岩手県沖南部、宮城県沖、福島県沖、茨城県沖と約3分間かけて連続的に進展したことが分かっています。
さらに決定打となったのが、日本海溝近傍の極めて浅いプレート境界における50メートル超の大規模なすべり(超巨大断層破壊)です。プレート境界の浅い領域は柔らかく歪みを溜めにくいと考えられていましたが、蓄積された巨大な歪みが一気に解放されたことで、海底を大きく隆起・沈降させ、M9.0という未曾有のエネルギーを生み出す要因となりました。