移住ポータルや定住相談会で新得町が選ばれる大きな要因は、人口5,000人規模の町とは思えない充実した子育て支援と住宅施策にあります。なぜ新得町はここまで手厚い福祉インフラを構築できているのか。その背景には、急激な人口減少に対する明確な危機感と、財源選択と集中による戦略的な町政運営があります。
行政が打ち出す子育て支援の柱は、高校生までの子ども医療費完全無償化です。通院・入院を問わず医療費が免除されるため、子どもの急病時にも保護者の家計を圧迫しません。さらに、町立学校における学校給食費の負担軽減策や、放課後児童クラブの整備など、共働き世帯が安心して働ける環境整備に注力してきました。子どもの成長期にかかる固定費を徹底的に削ぎ落とす政策が、都市部からの移住検討者にとって強力な後押しとなっています。
住環境の面でも、町外からの転入者を対象とした新築・住宅購入への手厚い奨励金や、中古住宅の改修補助金が制度化されています。自然豊かな広い敷地でマイホームを構えつつ、光ファイバー網の全町整備によってリモートワーク環境を確保できる点は、クリエイティブ職やIT関連の移住者から高く評価されています。地元スーパーやドラッグストアなど日常生活に必要な買い物施設は町中心部に集約されており、「車が1台あれば日常の暮らしに過不足はない」というのが定住者たちの一致した所感です。