かつて学問の神様として知られる湯島天満宮のお膝元で産声を上げたことから、その屋号に「天神下」を冠した大喜。長年親しまれた湯島の店舗は、建物の老朽化や耐震補強に伴う立ち退きにより、2017年5月に惜しまれつつ暖簾を下ろしました。当時、ファンの間では閉店を惜しむ声が渦巻きましたが、武藤氏は妥協のない理想の厨房環境を求め、現在の台東区台東2丁目への移転を決断しました。
移転先の新御徒町・仲御徒町エリアは、下町の情緒とオフィス街が交差する立地です。「新御徒町 ラーメン」や「仲御徒町 グルメ」の激戦区にありながら、同店は移転後も屋号から「天神下」の文字を外しませんでした。この点について武藤氏は過去のメディア取材において「湯島で育ててもらった恩義と初心を忘れないための誇り」であると語っています。
現在、店舗は都営大江戸線・つくばエクスプレスの新御徒町駅から徒歩約3〜5分、東京メトロ日比谷線の仲御徒町駅やJR御徒町駅からも徒歩圏内の好立地に位置しています。店内は手入れの行き届いた清潔感あふれる白木調のカウンター席を中心に構成されており、厨房内で寸胴と真摯に向き合う店主の所作を間近で体感できる空間設計が保たれています。