トラクター自動水平の故障原因と対処法|傾いたまま動かない時のリセット術

トラクター自動水平の故障原因と対処法|傾いたまま動かない時のリセット術

トラクター自動水平の故障原因と対処法|傾いたまま動かない時のリセット術の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

圃場の凹凸に合わせてロータリーを常に水平に保つ自動水平制御は、センサー・コントローラー・油圧回路がミリ秒単位で連動して成立しています。この一連のループのうち、どこか1箇所でも信号や作動油の流れが途絶えると、ロータリー水平にならない、あるいはトラクター自動水平動かないという現象が発生します。現場調査で判明している代表的な故障原因は以下の通りです。

1. 水平センサー(傾斜センサー/ポテンショメータ)の検出不良
ロータリーの傾き角を検知するリニアセンサーや、車体側のジャイロ・振り子式傾きセンサーの内部摩耗・浸水です。特に代かき作業時の泥水被水や高圧洗浄機による水没が引き金となり、内部抵抗値が狂うケースが多発しています。

2. 水平電磁弁(油圧ソレノイドバルブ)の不具合・スラッジ噛み込み
コントローラーから指示が出ているにもかかわらず、作動油内の微小な鉄粉やスラッジによってスプール弁が物理的に固着し、トラクター水平電磁弁不具合を起こして油圧シリンダーへ油が送られなくなる状態です。片側だけ下がりっぱなしになる症状の多くがこれに該当します。

3. ハーネス(配線)の断線・カプラーの緑青腐食
トップリンク周辺や3点リンクの可動部に這わされた配線が、長年の屈曲疲労で内部断線しているパターンです。見た目は繋がっていても、芯線が断線して信号が途切れる事例が現場で頻発しています。

4. 水平シリンダーの内部リークおよび外部オイル漏れ
トラクター水平シリンダーオイル漏れによる油圧低下や、シリンダー内部のピストンパッキン抜けによって油圧が保持できず、作業機の自重で自然降下してしまう機械的要因です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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