読み方は「きんぱぎんぱ」で間違いありません。音読みを重ねた心地よいリズムが耳に残りやすく、古くから詩歌や散文の調べを整えるフレーズとして重宝されてきました。
語源の歴史を紐解くと、中国の古典詩文に見られる「金波」「銀波」の比喩表現が日本に伝来し、やがて対句として定着した経緯が見て取れます。特に広く知られる契機となったのが、1910年(明治43年)の『尋常小学読本唱歌』に収載された文部省唱歌『われは海の子』です。
同曲の3番には「金波銀波を蹴立ててぞ 雲井にかよう気配をば」という一節が登場します。荒波を勇ましく進む船の舳先が跳ね上げる水しぶきと、光を受けて燦然と輝く波頭の対比。勇壮でありながら詩情あふれる描写として、教科書を通じて日本全国の世代に深く刻み込まれました。