道路の渋滞が激化する一方で、スマートな旅の選択肢として脚光を浴びているのが鉄道網の活用だ。西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線の近江舞子駅は、京都駅から新快速でわずか約40分という驚異的な立地にある。改札を出て松林を抜ければ、徒歩5分足らずで波打ち際へ出られるアクセスの良さは、関西圏のどの海水浴場をも凌駕する。
近年はSUP(スタンドアップパドルボード)の折りたたみギアを背負ったソロアクティビティ層や、駅前の売店で地元の冷えたクラフトビールを手にした身軽なグループ客が目立つ。車の運転という重圧から解放され、車窓に広がる湖のパノラマを眺めながら帰路につく鉄道アクセスは、もはや単なる迂回手段ではなく、洗練されたレジャースタイルの一環として定着した。