布描画で最も多い失敗は「インクの激しい滲み」と「定着不良」の2つに集約される。これを回避するためのノウハウは、YouTubeに投稿される数多くの制作プロセス動画でも実証されている通り、描く前の布の前処理にある。
新品の布地には必ず糊や柔軟剤が付着しており、これがインクの均一な浸透を阻害する。制作に入る前には必ず一度洗剤を使わずに水通しを行い、完全に乾かしてからしっかりとシワを伸ばしておくことが鉄則だ。さらに、描く面の下に厚紙やマスキングテープを仕込んで布地をピンと張ることで、繊維の引っかかりを防ぎ、線のヨレを完全に防止できる。