ネット検索やSNSで頻繁に見受けられる致命的な誤解が、「西新井大師の最寄り駅は西新井駅である」という思い込みです。
結論から申し上げますと、西新井駅から西新井大師(總持寺)までは約1.2キロメートル離れており、徒歩で約15分から20分かかります。決して歩けない距離ではありませんが、真夏や雨天時、あるいは高齢者や小さな子ども連れにとっては決して平坦な「駅前散策」ではありません。
正規かつ最速のアクセスルートは、西新井駅から東武大師線に乗り換えて終点の「大師前駅」を目指すことです。
東武大師線は、西新井駅と大師前駅のわずか1駅(営業キロ1.0km)を結ぶ路線で、所要時間は約2分。運行間隔は日中約10分ヘッドで極めて安定しています。さらに特筆すべきは、大師前駅の特殊な駅構造です。大師前駅には自動改札機が設置されておらず、乗車券の回収や運賃の精算はすべて西新井駅の「中間改札(大師線連絡改札)」で行われます。つまり、西新井駅構内で大師線ホーム(1・2番線)へ向かう中間改札に交通系ICカードをタッチした時点で大師前駅までの精算が完了する仕組みです。
「西新井大師周辺から西新井駅へ向かいたい」場合も同様です。大師前駅からは切符を買わずにそのまま電車に乗り込み、西新井駅に到着した改札機で出場タッチをするだけでスムーズに乗り換えが可能です。炎天下や悪天候時に15分以上歩くリスクを考えれば、160円の運賃を支払って東武大師線を利用するのが賢明な選択と言えます。