権力闘争が泥沼化する現代の永田町において、鳩山邦夫という名が再び人々の口にのぼる機会が増えている。元総務相としての矜持を胸に、政権内部の巨大な力に対しても一切怯まず直言を浴びせたその立ち振る舞いは、時代を経た現在見返しても強烈だ。波乱に満ちた政治人生を振り返るとき、周囲を驚愕させた数多の決断が単なるパフォーマンスではなかったことがよくわかる。
官僚機構や党内既得権益との真っ向勝負は、常に巨大なリスクを伴っていた。しかし彼は、自らの政治生命を賭けてでも「筋を通す」ことに執着した。官邸からの無言の圧力や派閥の論理に抗い、自らの言葉で語り続けた姿は、調整型政治家が主流となった現代政治において異質な光を放っている。衝撃の裏舞台で彼が何を考え、何を護ろうとしたのか。その真相は、永田町のパワーゲームの冷酷さと、一人の政治家が保ち続けた凄みを物語っている。