この大会を通じて圧巻の存在感を放ち続けたのが、エース投手の存在だ。決勝戦でも9回を投げ抜き、二桁奪三振を記録。伸びのあるストレートと鋭く落ちる変化球のコンビネーションは、相手強力打線に手も足も出させなかった。
実は1年前の秋、彼は肩の違和感に悩まされ、一時マウンドを離れていた。そこからの復帰劇は凄絶を極めた。最新のスポーツ科学に基づいたフォーム改善と徹底した筋力トレーニング。食トレによる体幹の強化。挫折を糧にして一回りも二回りも大きくなった背番号「1」の覚醒が、チームを全国の頂点へと押し上げる最大の推進力となった。