病魔と挫折の暗闇を抜けた深瀬慧が選んだのは、泥臭く自らの居場所を建設することだった。幼馴染である藤崎彩織 (Saori) らに声をかけ、東京都大田区の印刷工場跡地を借り受けた。資金もない中、自分たちの手で防音材を張り、ペンキを塗り、ライブハウス「Club EARTH」を作り上げたのだ。
寝食を共にしながら音楽作りに没頭したこのクラブハウス時代こそ、SEKAI NO OWARIの真の原点である。藤崎彩織 (Saori) との強い信頼関係と衝突の中で生まれた楽曲群は、やがて口コミで若者たちの心をとらえていく。悲惨な昔の体験をファンタジックで切ないメロディへと昇華させる独自のスタイルは、この地下室で完成した。