唐戸市場の最大の目玉といえば、金・土・日・祝日に開催される「活きいき馬関街」だ。この時間帯、市場全体が巨大な寿司屋街へと一変する。
ずらりと並んだ仲卸業者たちの店先には、朝競り落とされたばかりのネタがこれでもかと並ぶ。生マグロの赤身、口の中で溶ける大トロ、弾力抜群のヒラマサ、そして下関ならではのトラフグ。1貫100円程度から気軽にピックアップできるスタイルは、自分だけの「夢の海鮮丼」や「オリジナル寿司セット」を作り上げる感覚そのものだ。トレーとトングを手にどの店のどのネタを選ぶか迷う時間すら、最高の旅の醍醐味だ。
混雑緩和のためのデジタル入場管理システムもすっかり定着したが、活気あふれる競り声と客たちの笑顔が交錯するあの独特のライブ感は、今も変わらない魅力を放ち続けている。