奈良県立大学への進学を果たす上で、避けて通れないのが推薦入試(学校推薦型選抜)の活用です。募集人員の一定割合を占める推薦入試では、調査書の評定に加えて「小論文」と「面接・口頭試問」が課されます。
小論文試験の特徴は、単なる知識の詰め込みでは太刀打ちできない「地域課題に対する洞察力と論理的構成力」が求められる点にあります。人口減少社会、地域交通の維持、オーバーツーリズム、伝統産業の衰退といった現代的なテーマに対し、具体的な事例を引きながら自身のオピニオンを多面的に論述する訓練が不可欠です。過去問を解くだけでなく、日頃から地方自治体の白書や新聞の地域面、社会課題に関する新書を読み込み、自らの言葉で要約・批評する習慣が合否を分けます。
また、学費面におけるセーフティネットも見逃せません。公立大学法人化以降も、奈良県在住者に対する入学料減免措置(県内生約14万円、県外生約28万円)が維持されているほか、国の高等教育修学支援新制度による授業料免除や給付型奨学金の対象校となっています。経済的な負担を最小限に抑えつつ、質の高い高等教育を受けられる環境が担保されています。