1997年の開館以来、国内外のオーケストラやトップソリストを魅了してきた東京オペラシティコンサートホール。その中核を担うのが、芸術監督を務めた武満徹氏の名を冠した「タケミツメモリアル」です。
ホールの総キャパシティは1,632席(1階:896席、2階:394席、3階:342席)。一般的な2,000席規模の大規模コンサートホールと比べ、ややコンパクトに設計されています。この規模感こそが、ステージ上の繊細な息遣いから大編成オーケストラのダイナミックなトゥッティまでを余すところなく客席に届ける重要な要素です。
最大の特徴は、シューボックス(靴箱型)ホールを変形させた高いピラミッド型の天井構造です。内装にはオークの無垢材がふんだんに用いられ、音がホール全体に均一かつ立体的に拡散。満席時でも約1.95秒という理想的な残響時間を保ち、弦楽器の倍音やピアノの減衰音が天井から降り注ぐような音場を実現しています。