1996年に結婚した村上淳とUAの間に、1997年3月17日に長男として誕生した村上虹郎。しかし、2006年に両親が離婚したことで、虹郎は母・UAのもとで育ちました。沖縄での大自然に囲まれた暮らしやカナダ・モントリオールへの留学など、母の独自の教育方針によって感性を育まれた虹郎にとって、幼少期の父・村上淳は「日常的に同居する存在」ではありませんでした。
報道各社の過去インタビューやトーク番組において、村上淳は離婚後も息子との接点を完全に絶つことはなく、適度な距離を保ちながら見守り続けていたと語っています。思春期の多感な時期において、過度な干渉を排したこの「風通しの良い距離感」こそが、かえって二人の間に健全な敬意を育てました。
転機となったのは2014年、河瀨直美監督の映画『2つ目の窓』のオーディションでした。当時、俳優を志していなかった虹郎に対し、出演を強く推薦し背中を押したのが他ならぬ父・村上淳でした。この作品で二人は劇中でも実の父子役として共演を果たし、虹郎は映画初出演にして主演という鮮烈なデビューを飾ることになります。