ただし、送信取消は万能のタイムマシンではない。猶予時間は送信後わずか3分程度に限られており、このリミットを1秒でも過ぎれば、サーバー上で固定化されて双方向削除の道は完全に閉ざされる。秒単位のスピード勝負なのだ。
具体的なオペレーションは極めてシンプルだが、iOSとAndroidの双方で微細なUIの癖がある。該当のメッセージフキダシを長押しし、ポップアップしたメニューから「送信取消」を即座にタップする。成功すれば、チャット欄には「メッセージの送信を取り消しました」という無機質な通知テキストだけが残る。ただし、端末のプッシュ通知機能までは完全に制御できない。たとえアプリ内で発言をもみ消したとしても、相手のスマートフォンのロック画面に一瞬でも通知バナーがポップアップしていれば、プレビュー経由で文面が読まれている可能性は捨てきれないのが現実だ。