激変の波に揺れる新宿韓国料理、路地裏に息づく本物の味を追う

激変の波に揺れる新宿韓国料理、路地裏に息づく本物の味を追う

激変の波に揺れる新宿韓国料理、路地裏に息づく本物の味を追うの見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

韓国料理の代名詞ともいえるサムギョプサルにも、明確な地殻変動が起きている。かつて主流だった「食べ放題」の冷凍肉は影を潜め、現在の激戦区を牽引しているのは、低温でじっくりとウェットエイジングを施した厚切り豚バラ肉だ。

鉄板の傾斜を利用して余分な脂を落とし、表面をクリスピーに焼き上げつつ、中心部にはジューシーな水分を閉じ込める。焼き上がった肉を、生のサンチュではなく行者ニンニクの甘酢漬けで巻き、少量の生ワサビを添えて口に運ぶスタイルが定番化した。脂っこさを感じさせず、豚肉本来の上品な甘みが口いっぱいに広がる。シンプルな料理だからこそ、肉の温度管理や包丁の入れ方ひとつで歴然とした差が出ることを、新宿の焼き手たちは誰よりも熟知している。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。