ドリフの早口言葉の元ネタと歌詞!日本最古のラップの真相

ドリフの早口言葉の元ネタと歌詞!日本最古のラップの真相

ドリフの早口言葉の元ネタと歌詞!日本最古のラップの真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

なぜ「ドリフの早口言葉」は、スネークマンショーの『咲坂と完パパ(シンナーに手を出すな)』や吉幾三の『俺ら東京さ行ぐだ』と並び、日本最古のラップ 理由として専門家の間で真っ先に挙げられるのでしょうか。音楽理論および文化史の観点から3つの決定的な要素が存在します。

第1に、16ビートのブラック・ファンクに乗せて母音と子音をリズミカルに分断・配置した点です。日本語は平板なモーラ(拍)言語であり、そのままではシンコペーションを多用する黒人音楽に乗りにくいとされていました。しかしドリフの早口言葉では、「な・ま・む・ぎ / な・ま・ご・め / な・ま・た・ま・ご」とアクセントを強制的に裏拍へと同期させ、見事なスウィング感を生み出しています。

第2に、コール&レスポンスとサイファーの構造です。いかりや長介の「いってみよう!」という掛け声に対し、コーラスと観客がリズムを共有し、次々にパフォーマーが入れ替わって言葉を繰り出すスタイルは、ニューヨーク・ブロンクスで黎明期を迎えていた初期ヒップホップのブロックパーティと完全に軌を一にしていました。

第3に、生演奏による強靭なグルーヴです。打ち込み主体の現代ラップとは異なり、一流のビッグバンドによる生のベースとドラムがポリリズムを刻んでいました。当時の音楽番組でもこれほどタイトなファンクを毎週生放送で鳴らしていた例は極めて稀であり、サウンド自体の強度が現代の耳にも耐えうる大きな要因です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。