ネット上の口コミやSNSの投稿を検証すると、「便利グッズを使ったはずなのに失敗した」という声が一定数存在します。失敗の主原因はツールの性能不足ではなく、壁紙の材質確認不足と重量計算の甘さにあります。
「マスキングテープと両面テープで留めていたが、梅雨時の湿気と夏の室温上昇でテープが剥がれ落ち、お気に入りのポスターフレームが割れた」という体験談は後を絶ちません。マスキングテープの粘着材はゴム系またはアクリル系であり、温度変化や経年劣化によって粘着強度が著しく低下します。500gを超える重量物を粘着テープのみで長期間支えるのは極めてハイリスクです。
また、壁の内部構造を確認せずにピンを刺そうとして「壁が硬くてピンが曲がってしまった」というケースも見られます。日本の住宅の内壁は石膏ボードが大半ですが、下地に間柱(木材や軽量鉄骨)が入っている箇所にはピンが奥まで刺さりません。ピンを刺す前に壁を軽くノックし、「コンコン」と軽い音がする空洞部分(石膏ボードのみの箇所)か、「ペチペチ」と詰まった音がする下地部分かを確認する下準備が不可欠です。