ロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム水和物)は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれるグループに属し、痛みや炎症を引き起こす体内物質「プロスタグランジン」の生成を抑えることで高い鎮痛効果を発揮します。しかし、ロキソニンが効かない理由には明確な医学的根拠が存在します。
第1の理由は、「頭痛の発生メカニズムと薬の働きのズレ」です。プロスタグランジンによる炎症が主因ではない頭痛に対しては、NSAIDsの作用だけでは痛みのシグナルを遮断しきれません。
第2の理由は、「服用のタイミングを逃していること」です。特に血管の拡張と神経炎症が急激に進むタイプの頭痛では、痛みのピークに達してから服用しても、胃腸の蠕動運動低下に伴い薬の吸収が著しく遅れ、十分な血中濃度が得られなくなります。
第3の理由は、「薬物への耐性や痛覚過敏」です。頻繁に鎮痛薬を使い続けていると、脳の痛みを抑制するシステムが疲弊し、通常の用量では痛みを抑え込めなくなってしまいます。