2000年代以降、日本のインディペンデント映画やカルト的人気を誇る監督たちとの協闘が本格化する。その代表格が、鬼才・三池崇史監督による『荒ぶる魂たち』(2002年)だ。
濃密な死生観と狂気が渦巻く本作において、加藤が体現したのは、暴力と破滅の美学を纏ったネオ・ノワールの真髄だった。冷淡さと情熱が同居する複雑なキャラクター造形は、単なるヤクザ映画の枠組みを超え、アートフィルムとしての深みを与えた。
一方で、テレビ界でもその存在感は際立っていた。大ヒットドラマ『アンフェア』シリーズで見せた鑑識官・三上薫役はその好例だ。シリアスなサスペンスアクションの文脈において、冷静沈着でありながらどこか影のあるミステリアスな人物像を構築。映画ファンのみならず、茶の間の幅広い層にその実力を再認識させる契機となった。