この騒動の爆発的な広がりに拍車をかけたのが、映像メディアの進化である。衆議院インターネット審議中継により、国民は国会のやり取りをノーカットでリアルタイム視聴できるようになっていた。麻生氏が言い間違えた瞬間の表情や野党側の嘲笑の様子が、そのままネット上に記録されたのだ。
さらに、夜の定番情報源であるNHKニュースをはじめとする大手報道機関が、これらのシーンを連日トップニュースで繰り返し放映。動画共有サイトやSNSが爆発的に普及し始めた時代背景も重なり、短く切り取られた誤読シーンは爆発的な拡散を遂げた。映像と音声を伴うメディアの威力が、政治的ダメージを何倍にも増幅させたのである。